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【シンポジウム・食で世界を攻める!(2)】関西経済の成長とインバウンド-特別講演

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【シンポジウム・食で世界を攻める!(2)】
関西経済の成長とインバウンド-特別講演

特別講演を行うアジア太平洋研究所数量経済分析センター長の稲田義久氏=11月19日、兵庫県西宮市の関西学院大 特別講演を行うアジア太平洋研究所数量経済分析センター長の稲田義久氏=11月19日、兵庫県西宮市の関西学院大

特別講演 アジア太平洋研究所 数量経済分析センター長・稲田義久氏

 関西の経済は1970年の大阪万博以降、長期低下傾向が続いています。特にバブル経済が崩壊した90年代以降、その停滞は首都圏、中部圏と比べてさらに顕著になりました。失われた20年の年平均成長率はほぼ横ばい。関西の経済がGDP(国内総生産)に占める割合も、万博の頃の20%弱から現在は16%に低下しています。関西経済は負け続けているといっていい。

 停滞している要因をあげると、首都圏のサービス業、中部圏の自動車のような稼ぎ頭になる高付加価値産業が不足していること、本社機能の東京移転に伴い、人材が流出してしまっていることが大きい。バブル崩壊後の技術進歩率でみても首都圏の0・56%、中部圏の0・73%と比較してわずか0・06%です。外的ショックに直面すれば、日本全体以上に成長回復が遅れるリスクもあります。

 関西経済を元気にするためには再興戦略が必要です。2020年にGDP600兆円を目指す国の戦略プロジェクトの中で、関西が得意とする分野を伸ばしていかなければなりません。海外からのインバウンド需要が旺盛な観光、健康・医療、ワールドマスターズゲームなど大型イベントが続くスポーツ産業などが有望です。また、関西は女性の就業率が低く、このことが低迷の一因にもなっています。有望な成長市場で女性にいかに活躍してもらうかも重要です。

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