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【ボストンから一言】ライシャワー元大使の妻からの勧め

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【ボストンから一言】
ライシャワー元大使の妻からの勧め

米ボストン在住の新田多美子さん 米ボストン在住の新田多美子さん

 それが徐々に赤みを帯び始めた頃にはさすがにのんきな私でもただ事ではないと病院に電話を掛け、翌朝の診察の予約を取った。

 初めて会う検査専門の医者から開口一番、「1つ1つ検査をして出血の原因を突き止めますが、喫煙経験がある女性の出血は、腎臓を一番に疑います」と説明を受けた。

 ■「毅然(きぜん)とした態度?」

 すべての検査を終え、病名を知らされる日は、敬愛する友人のグレースさん(2016年7月に死去)と、ボストンで親子のように付き合っている阪大出身の循環器内科医、吉岡淳さんが付き添ってくれた。

 病院で私たちが待つ部屋に入ってきたのは柔和な顔立ちの30代後半の医師。

 「あなたの主治医となる泌尿器外科のケーン医師です」

 彼はそう言いながら私に手を差し伸べて自己紹介をした。

 CTスキャンの画像の見せながら「腎盂(じんう)にがんができています。この国では腎臓にがんが見つかった場合は、すぐに摘出をします」と説明をされた。

 後で、グレースさんから「さすが、タミコ。毅然とした立派な態度だった」と褒められたが、実感も湧かない上に、仕事やわが家の駄犬、「チビ」のお世話を案じる方が先で涙の一滴も出てこない。

 友人の多いグレースさんがケーン医師と同じ病院で働く看護婦に聞くと、彼は非常に優秀な外科医とのことだった。

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