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自死遺族に「悲しみ直し」を 気兼ねせず安心して悲しめる居場所 11日、大阪・四天王寺で追悼法要

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自死遺族に「悲しみ直し」を 気兼ねせず安心して悲しめる居場所 11日、大阪・四天王寺で追悼法要

昨年行われた自死者追悼法要のリハーサル。宗派を超えた僧侶有志が遺族らを支える=平成28年12月、大阪市天王寺区(小野木康雄撮影) 昨年行われた自死者追悼法要のリハーサル。宗派を超えた僧侶有志が遺族らを支える=平成28年12月、大阪市天王寺区(小野木康雄撮影)

 大切な家族や友人を自殺で亡くした人に、悲しむ時間を過ごしてもらう「自死者追悼法要」が11日、大阪市天王寺区の四天王寺で営まれる。宗派の違いを超えた僧侶有志が遺族を支える年に1度の合同法要で、主催者は「思いを少しでも外に出し、安らいでもらえれば」と話している。

 「自死に向きあう関西僧侶の会」が平成21年から毎年この時期に開催。だれにも気兼ねせず、安心して悲しめる居場所づくりを目的に始めた。

 突然の死に接すると、家族は葬儀の準備や手続きに追われて十分に悲しむ時間を持ちにくい。特に自殺は周囲に死因を隠したり、葬儀自体を断念したりするケースもあるため、改めて「悲しみ直し」が必要になる遺族もいるという。

 法要では、亡くなった人への思いをカードに書いてもらい、焼香時に仏前に供える。カードは主催者を含めてだれも読まずに後日、別の寺院で「お焚(た)き上げ」として供養される。

 昨年は約50人が参列。代表の福井智行(ともゆき)さん(43)が「自死で亡くなった方も、仏様は等しく救ってくださいます。故人は命を粗末にしたわけではなく、地獄に落ちることもあり得ません」と語りかけると、泣く人もいれば「やっと成仏した」と漏らす人もいたという。

 法要は午後0時半から四天王寺境内の五智光院(ごちこういん)で。布教や宗教勧誘は行われない。参加無料。問い合わせは、自死に向きあう関西僧侶の会事務局(電)080・7950・2403。

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