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ノーベル賞「イシグロ文学」熱気続く 異例115万部増刷、書店売上1位「日の名残り」堅持「国内人気作家並み人気」

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ノーベル賞「イシグロ文学」熱気続く 異例115万部増刷、書店売上1位「日の名残り」堅持「国内人気作家並み人気」

文庫本月間ベストセラー 文庫本月間ベストセラー

総発行214万部

 日本語訳を出版している早川書房には全国の書店から発注が殺到。順次増刷を行い、約1カ月で115万部に上った。担当編集者の山口晶さんは「増刷は日本が一番多いらしい。イシグロさんも喜んでいる」。

 これまでノーベル文学賞を受けた海外作家の日本語訳の増刷は数千部程度といわれており、今回は桁(けた)が違う。同社は平成13年、イシグロ作品に感銘した早川浩社長が交渉し版権を取得、日本での出版を一手に担っている。作品をまとめて宣伝できるなど効果も大きく、増刷分を合わせたイシグロ作品の総発行部数は214万部に。同社が扱う海外作家別の発行部数で、アガサ・クリスティーやエラリイ・クイーンらとともにトップ10に入る人気だ。

 今月10日にはスウェーデンで授賞式がある。「露出も増えるので、もっと多くの人に読んでもらいたい」と山口さんは期待する。

映画など好影響

 イシグロ作品の人気について、出版科学研究所の研究員、久保雅(まさ)暖(はる)さんは、出版社が一本化されているほか、増刷分の多くが文庫本で「単行本より安価で、手に取りやすかったのでは」とみる。

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