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【龍馬暗殺150年】誰が龍馬を殺したのか、黒幕は…歴史作家・桐野作人氏が「真相」に迫る

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【龍馬暗殺150年】
誰が龍馬を殺したのか、黒幕は…歴史作家・桐野作人氏が「真相」に迫る

近江屋での暗殺から今年で150年。謎の残る坂本龍馬暗殺をめぐり、今も数々の黒幕説がある(高知県立坂本龍馬記念館提供) 近江屋での暗殺から今年で150年。謎の残る坂本龍馬暗殺をめぐり、今も数々の黒幕説がある(高知県立坂本龍馬記念館提供)

 〈翌年の慶応2年1月23日、龍馬と長府藩士が、伏見奉行の役人らに襲われる寺田屋事件(寺田屋は京都にあった旅館)が起きる。龍馬は手に重傷を負ったが、何とか逃げのびた。その際、けん銃で反撃し、2人を射殺している。事件の2日前には、同じ京都で倒幕のための薩長同盟が締結されたばかり。龍馬は中岡とともに仲介役を務めるなど、大きく貢献していた〉

船の中にまで幕府の密偵

 桐野氏「寺田屋事件以降も幕府側の監視は執拗に続いた。亀山社中(龍馬が志士らと結成した貿易結社でその後、海援隊となる)の使っていた船に、水夫として幕府側の密偵が潜入もしている。また、薩摩藩士を名乗っていた脱藩浪士が、素性を見破られて逮捕されるなど、中岡慎太郎も危機感を抱いていた。このような緊迫した政局の結末が、近江屋事件だったといえる」

 〈寺田屋事件の翌年の慶応3年10月、大政奉還が成立。この1カ月後に龍馬は近江屋で殺害されることになる。桐野氏は、この龍馬暗殺の政治背景を「(平和的な)大政奉還派」と「武力による倒幕派」の対立とみるのは、史料にもとづかない俗説と切り捨てた。その上で、大政奉還-幕府廃止-王政復古政権の樹立という流れを推進する「廃幕派」と、幕府政権を維持し、そのためにはクーデターも辞さないという「保幕派」の対立軸で、とらえるべきだと主張する。

 寺田屋事件の約1カ月前に老中に名前を認識されてから暗殺されるまでの2年間にわたり、幕府にとって危険人物になっていた龍馬。こうした政局を踏まえた上で、(暗殺の政治背景として重要なポイントとなる)大政奉還に反対していたのは誰だったのか。さらに具体的な黒幕について持論を展開した〉

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