産経WEST

【関西の議論】“神の使い”「奈良のシカ」捕殺に賛否…増えすぎて獣害、人との共生の境界は

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【関西の議論】
“神の使い”「奈良のシカ」捕殺に賛否…増えすぎて獣害、人との共生の境界は

観光客に鹿せんべいを食べさせてもらう奈良公園のシカ。奈良のシンボルだが、頭数が増え獣害が深刻化した地域での捕獲について賛否の議論が起きている 観光客に鹿せんべいを食べさせてもらう奈良公園のシカ。奈良のシンボルだが、頭数が増え獣害が深刻化した地域での捕獲について賛否の議論が起きている

 訴訟の和解条項により、文化庁は同60年、シカの生息区域を保護の必要度順にA~Dの4地区に分類し、D地区は「天然記念物の保護上支障を及ぼす恐れがない場合」には捕獲を可能とした。だが、保護に重きが置かれていたため、これまで実際に捕獲した例はなかったという。

 転機となったのは昨年3月。市内での被害拡大を受け、県がシカの生息地域を奈良公園を中心とした「保護エリア」と、その外側の「管理エリア」に再編成し、文化庁の許可を得て、今年7月末から管理エリア内でのシカの捕獲・処分に初めて乗り出したのだ。

捕獲は残酷か、やむなしか

 捕獲場所は特に農作物被害の多い奈良市東部の東里、田原両地区に設定され、捕獲頭数は来年3月までに上限120頭と定められた。対象地域は奈良公園からは5キロメートル以上離れており、県は「距離的に奈良公園内のシカとの行き来はなく、公園のシカとは別の野生のシカだ」とする。

 だが、「県が天然記念物である奈良のシカを捕獲した」というニュースは衝撃を持って受け止められ、県内外で賛否が分かれている。

続きを読む

このニュースの写真

  • “神の使い”「奈良のシカ」捕殺に賛否…増えすぎて獣害、人との共生の境界は
  • “神の使い”「奈良のシカ」捕殺に賛否…増えすぎて獣害、人との共生の境界は
  • “神の使い”「奈良のシカ」捕殺に賛否…増えすぎて獣害、人との共生の境界は

関連ニュース

「産経WEST」のランキング