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【関西の議論】高校野球タイブレーク導入で勝ち抜くための戦略とは なおも反対論…「面白さが台無し」と太田幸司氏

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【関西の議論】
高校野球タイブレーク導入で勝ち抜くための戦略とは なおも反対論…「面白さが台無し」と太田幸司氏

 その上で青柳監督は「試合でタイブレークに突入した場合、先攻のチームは1点を取っても勝てる保証はない。後攻のチームは相手に何点取られたかに応じて、送りバントするか打たせていくのか、攻撃の手段を使い分けることができる。また、『バントのプロ』のような選手、足だけはすごく速い選手というように特殊な能力を持った選手がメンバーとして重宝されるでしょう」と指摘した。

 一方で、甲子園で繰り広げられてきた熱戦の歴史を築き上げてきた野球人からは苦言を呈する声も上がる。

タイブレークの決着は見たくない

 1969年夏の甲子園決勝、三沢(青森)-松山商(愛媛)で、三沢のエースとして延長十八回引き分けによる再試合を含め2試合にわたる激戦を1人で投げ抜いた太田幸司氏は「甲子園ではタイブレークでの決着は見たくない。緊迫した接戦が続いたそれまでの試合の流れと全く違う形で勝負がつくのは、野球自体の面白さが台無しになりかねない」と残念がる。

今春の選抜大会、高崎健康福祉大高崎対福井工大福井で延長十五回引き分け再試合となり、スタンドに挨拶へ向かう高崎健康福祉大高崎のナイン。春夏を通じて初めて1大会で2試合の延長引き分け再試合となった

 68年の秋季東北大会や69年の選抜大会でも延長十五回まで投げ抜いた試合を経験した太田氏は「甲子園での大会に全国の人々の思いがどれだけ集まっているのか、考えてほしい。やっている者が納得できる勝敗のつけ方でないといけない。来年、夏の甲子園は100回大会を迎えるが、先人の足跡も尊重し、守るべき伝統は守ってほしい」と訴えた。

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