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【浪速風】歌人、中城ふみ子の花火のような生涯しのぶ(12月6日)

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【浪速風】
歌人、中城ふみ子の花火のような生涯しのぶ(12月6日)

 今年度の関西写真記者協会賞に、産経新聞写真報道局の山田哲司、彦野公太朗両記者が各地の花火大会をさまざまな視点で撮影した「夏の華~光の饗(きょう)宴(えん)~」が選ばれた。5枚組みの受賞作を見ながら、小欄の郷里の歌人、中城ふみ子(1922~54年)に思いが及んだ。

 ▼「音高く夜空に花火うち開きわれは隈なく奪はれてゐる」。北海道の帯広に生まれ、乳がんのため両乳房を切除しながら、病床で女の情念を詠み、戦後の歌壇に衝撃を与えた。川端康成は「眠れる美女」で、彼女の作品を「若くして癌で死んだ女の歌読みの歌」として引用している。

 ▼一瞬のきらめきを残して消えた、花火のような生涯だった。「夏の華~光の饗宴~」でも、きほく燈籠祭の水面に映り込む「彩色千輪菊」が印象的だ。第62回報道展が今日から京都のイオンモールKYOTOで始まった(12日まで)。神戸・さんちかホール(14~19日)、大阪・阪神百貨店(20~26日)でも開催される。

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