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【虎のソナタ】契約交渉、昔のようなスリルとサスペンスなし…選手と球団が互いに“忖度”でスイスイ

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【虎のソナタ】
契約交渉、昔のようなスリルとサスペンスなし…選手と球団が互いに“忖度”でスイスイ

オリックス・金子(右)と番組収録に臨んだ糸井(MBS提供) オリックス・金子(右)と番組収録に臨んだ糸井(MBS提供)

 だけど、それでも藤村さんにはマジで「会社への感謝」があった。だけど…そのあとから更改交渉の臨む選手は、それでは困る。「藤村でもコレコレでサインしたんだ」と球団に言われて、皆さん低い金額に抑えられていた…らしいのだ。これは球団の作戦勝ちだといわれていた。

 ザッと説明すると、いわばあの“猛虎”といわれたスーパースターがいわばペースメーカー? だった。それがある意味でついに爆発したのが…1956年、主力選手の藤村富美男兼任監督への“反乱”となったのは有名な話だ。

 なぜ、こんなことを持ち出したか? といえば今となっては藤村さんは一直線すぎたが、後日に聞くと「俺は本当に親父のいう通り、会社には感謝してたんだ」という。

 そこに…今度の「日馬富士事件」のようにいろんな角度からいろんな情報が湯水のごとく流出し、まさに芥川龍之介の『藪の中』となった。球団も藤村さんもナインもみんな年末のちょうど今頃、記者に追われ、小田原評定(結論が出ない会議)を続けて…実はあの騒動は藤村富美男40歳のきまじめな“金銭感覚”からはじまって…。

 最後は入団4年目の若い吉田義男遊撃手の「あんなもめごとは絶対にやったらあかんと思います」というき然としたひと言が解決の糸口になったと聞いたことがあるが、当時23歳でそういう「存在」にすでに吉田さんがなっていたことに驚く…。

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