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【この本おもろっ】「ウィヌクジュガージュトゥグル」の意味は? 消滅危機の言葉を集めた単語帳が人気「なくなりそうな世界のことば」

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【この本おもろっ】
「ウィヌクジュガージュトゥグル」の意味は? 消滅危機の言葉を集めた単語帳が人気「なくなりそうな世界のことば」

「なくなりそうな世界のことば」(吉岡乾著 西淑イラスト) 「なくなりそうな世界のことば」(吉岡乾著 西淑イラスト)

 小さな島国・日本でも方言があるように、世界でもその部族でしか使われないような数多くの言語が存在する。東西南北の概念が薄いハワイ島では、ハワイ語で「マカイ(海側)」など地形で場所を伝え、インドネシアの電気が通らない村では暗闇での手探りの探し物を「デゥバッ」という。これら少数民族の言葉は担い手がいなくなり、消滅の可能性をはらんでいるそうだ。そんな“小さな”言葉を言語学者らが集めた単語帳「なくなりそうな世界のことば」(創元社)がじわり人気を集めている。       (木ノ下めぐみ)

単語は地域の文化を反映

 著者は国立民族学博物館助教の吉岡乾(のぼる)さん(38)。少数言語を研究する学者仲間ら約40人に、流暢に話せる人(話者)が100万人を切る言語を募り、そのうち50の単語を収録している。民族に関する基本情報や単語の意味などを紹介。イラストレーターの西淑(にししゅく)さんが手掛けた温かみのある絵も添え、単語の持つ背景に物語性を持たせ、大人の絵本といった趣だ。

 単語は話者数が多いものから順番に登場する構成で、序盤にはフィジー語のあいさつで「ンブラ」(話者30万人)など比較的人数が多い言葉が並ぶが、ページをめくるごとに流暢に言葉を操れる人数はみるみる減っていく。終盤の北海道・アイヌ民族の言葉「イヨマンテ」(熊送り儀礼の意)は話者がたった5人。最終ページの単語は-。

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