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【防災最前線・動画】“万が一”は起きる-被曝事故対応、福島原発事故でも活動「放医研・REMAT」、“最後の砦”へ備え

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【防災最前線・動画】
“万が一”は起きる-被曝事故対応、福島原発事故でも活動「放医研・REMAT」、“最後の砦”へ備え

放射線の測定器を手にする放医研職員。立崎被ばく医療センター長は、「原発が再稼働するかどうかにかかわらず、事故が起こる可能性を前提に、資機材の準備や能力の維持を続けていく」と語る=千葉市稲毛区 放射線の測定器を手にする放医研職員。立崎被ばく医療センター長は、「原発が再稼働するかどうかにかかわらず、事故が起こる可能性を前提に、資機材の準備や能力の維持を続けていく」と語る=千葉市稲毛区

 放医研が「病院」だとしたら、負傷者の元へ急行し初期医療やトリアージを行う「救急隊」にあたるのが、「REMAT(リーマット)(緊急被ばく医療支援チーム)」。

 放医研と同様、量研に属し、157人のうち7割のメンバーが放医研と兼務。平成22年の発足当初は、海外派遣のためのチームだったが、翌年の東京電力福島第1原発事故で初めて国内で活動した。

 REMAT隊員で放医研職員の宮後憲弘さん(55)は、「ここまで広範囲に放射線がばらまかれる被曝事故は考えていなかった」と振り返る。

 宮後さんは、3月14日に福島県大熊町に入り、除染施設の立ち上げや負傷者の搬送などに携わった。治療は汚染されていない場所で行うのがセオリーだったが、線量が高い場所で行わざるをえないなど、前代未聞の状況下だったという。

 「廃炉作業中に被曝した患者が、放医研にいつまた運ばれて来るか分かりません。廃炉が終わるまで、福島の事故は終わらないですね」

 同じく大熊町に派遣され、3号機が爆発する煙を目にした立崎センター長は、原発の安全対策で採られている「多重防護」という言葉を挙げ、心構えを口にする。

 「事故は起こさない、起きても大きくしない、大きくなっても治療できるという風に、何重にも防御線を張る。大事なのは、いくらそれが立派だとしても、崩れる前提で考えること」

 「万が一」は本当に起こりうる-。福島第1原発の事故を経、私たちはそれを知ってしまった。そして、放医研やREMATは、“最後の砦(とりで)”となるべく、この瞬間も備えているのだ。

(写真報道局 安元雄太)

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