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【鬼筆のスポ魂】「ワシは金本が欲しい」闘将の決断に立ち会ったあの日 「祝」星野さんの野球殿堂入り

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【鬼筆のスポ魂】
「ワシは金本が欲しい」闘将の決断に立ち会ったあの日 「祝」星野さんの野球殿堂入り

自らの殿堂入りを祝うパーティーで阪神の金本監督(左)と話す星野仙一さん=1日、大阪市北区のホテル(山田喜貴撮影) 自らの殿堂入りを祝うパーティーで阪神の金本監督(左)と話す星野仙一さん=1日、大阪市北区のホテル(山田喜貴撮影)

 02年から阪神を指揮し、1年目を4位で終わると、オフにチームの大改革に着手。20人以上の選手をリストラしてフリーエージェント(FA)補強で広島から金本知憲、米大リーグ・レンジャーズを自由契約になった伊良部秀輝、日本ハムからトレードで下柳剛を獲得。翌03年に18年ぶりのリーグ優勝を飾った。組織を根こそぎ変えていくビジョンの的確さと行動力に驚嘆したものだ。数ある思い出の中で、ひとつだけ頭の中に鮮明に刻まれた出来事を披露したい。

 あれは02年8月12日、場所は札幌ドーム。前日の中日戦(ナゴヤドーム)は1-5で敗れ、13日からの横浜(現DeNA)2連戦に備えた移動日練習だった。正捕手・矢野が死球による骨折で欠場しており、星野監督はグラウンドに出てくると私を見て両手を広げた。「もうアカン…」。そんなポーズだったが、ベンチ裏のスイングルームに来るように手招きされた。そして隣に座るとこう切り出してきた。

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