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【西論】大阪万博誘致 「大阪とは」とらえ直す契機に

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【西論】
大阪万博誘致 「大阪とは」とらえ直す契機に

「空」と呼ばれる屋根付きの大広場のイメージ図 「空」と呼ばれる屋根付きの大広場のイメージ図

 その意味で、取材で歩いたパリは実に独創性あふれる街だった。何世紀も前にさかのぼる古い建物が延々と連なり、街全体が歴史と伝統の塊だった。コンコルド広場に立てば、凱旋門(がいせんもん)、エッフェル塔、国民議会議事堂などの名所がぐるりと一望できた。

 現在のパリを形成した礎(いしずえ)こそ、過去8回開かれた万博だ。エッフェル塔は1889年万博のシンボルとして建設された。1900年万博では巨大な展示場「グラン・パレ」が出現し、現在も美術館として訪問客が絶えない。

 至る所にカフェがあり、夜まで人々が楽しそうに語り合う。街角に今回の万博誘致を示すポスターはなく、朝の地元紙にも記事は見当たらない。無関心の根底には、パリっ子が自分たちの街に抱く自信、余裕があるのかもしれない。

 大阪はどうか。商業で栄えた商都、水運で発展した水都の歴史があり、食文化が豊かで、文楽、お笑いなどの芸能が息づく。ものづくり技術が集積し、先端医療の研究も進む。パリにもひけを取らない色彩豊かな街のはずだ。

 ところが東京一極集中が影を落とす。大阪府と大阪市は夢洲の万博会場の隣接地にカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を目指す。万博との相乗効果で訪日客を呼び込み、関西の観光や技術革新の起爆剤にしたい考えだ。

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