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シャープ、東証1部復帰へ 鴻海傘下、経営再建に弾み 人材確保や資金調達後押し

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シャープ、東証1部復帰へ 鴻海傘下、経営再建に弾み 人材確保や資金調達後押し

東証1部復帰が決まったシャープの本社(堺市堺区) 東証1部復帰が決まったシャープの本社(堺市堺区)

 シャープは30日、東京証券取引所に申請していた株式上場先の東証2部から1部への復帰が承認されたと発表した。12月7日付で約1年4カ月ぶりに1部になる。経営不振から昨年8月に2部に降格したが、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下で業績改善が進み、今年6月に1部復帰を申請していた。人材確保や資金調達の後押しになり、経営再建の弾みとなりそうだ。

 シャープは昨年8月の2部降格の後、鴻海の出資を受けて子会社となり、部材の共同調達によるコスト削減などの構造改革を進めてきた。平成28年度は本業のもうけを示す営業利益が3年ぶりに黒字化。29年9月中間の業績も主力の液晶パネル事業がテレビや携帯端末向けで堅調に推移し、純利益が中間決算として3年ぶりに黒字となるなど業績改善が続いている。

 シャープは1部復帰の承認を受け「今後は商品の独創性、革新的なデバイスの創出といった強みを生かしつつ、チャレンジする企業文化を醸成する」とのコメントを発表した。超高精細な「8K」画質の映像技術や、多様な機器をネットワークでつなぐ「モノのインターネット(IoT)」を収益の柱として引き続き成長を目指す方針だ。

 東証を傘下に置く日本取引所グループ(JPX)の清田瞭最高経営責任者(CEO)は30日の記者会見で、鴻海グループ出身の戴正呉社長がシャープの再建に手腕を振るったことを評価。「しがらみのない経営者が事業の選択と集中を急速に進めることによって、ここまで短期間で復帰できたのではないか」と述べた。

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