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【関西の議論】水道から浄水されてない井戸水が…マンションの配管ミス2年間気づかず、26世帯住民の不幸

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【関西の議論】
水道から浄水されてない井戸水が…マンションの配管ミス2年間気づかず、26世帯住民の不幸

井戸水を誤って引き入れていた奈良・生駒市のマンションへの水道水の配水図 井戸水を誤って引き入れていた奈良・生駒市のマンションへの水道水の配水図

 マンションで2年余りにわたり水道水として使われていた水は、実は浄水されていない井戸水だった-。そんなとんでもない事態が大阪にほど近いベッドタウン、奈良県生駒市の単身用の賃貸ワンルームマンションで起きていた。原因は業者の配管工事のミスで、市によると、水から大腸菌やピロリ菌こそ検出されなかったものの、国の基準値を上回る一般細菌などが検出された。入居の26世帯は井戸水と気づかず、飲んでいた住民もいたが、今のところ健康被害は確認されていない。市は事態を公表し復旧工事も行ったが、水道料金の返還や補償は考えていないといい、住民らは事実上“泣き寝入り”の状態だ。(石橋明日佳)

えっ、水が出ない

 当該マンションは、近鉄東生駒駅から徒歩数分の場所にある。平成5年に完成した3階建ての建物で、主に大学生や単身赴任者が住んでいる。

 配管ミスが発覚したきっかけは、住民からの通報だった。今年10月18日、入居している男子大学生(20)が夕食後、皿を洗おうと台所の蛇口をひねったところ水が出なかった。

 管理会社からは断水があるとは知らされていない。つい先ほど、夕食をつくった際は何の異常もなかった。おかしいと思いながらも、時間をおいては蛇口を何度もひねり、風呂場など他の蛇口も同様に試してみたが、水は出なかった。

 そこで管理会社に連絡し、管理会社から連絡を受けた生駒市上下水道部の担当者がマンションへ。だが、すっかり日が落ちた時間帯だっただけに、暗い水道管内を目視しただけでは原因が分からなかった。

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