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神社の境内に高層マンション…神戸・小野八幡神社 都心の神社襲う「資金難」

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神社の境内に高層マンション…神戸・小野八幡神社 都心の神社襲う「資金難」

市民に親しまれてきた小野八幡神社 =6日午後、神戸市中央区(渡辺恭晃撮影) 市民に親しまれてきた小野八幡神社 =6日午後、神戸市中央区(渡辺恭晃撮影)

 平安時代創建で、源平合戦ゆかりとされる神戸市中央区の小野八幡神社が高層マンションを境内の一部に建設することを検討している。JR三ノ宮駅や神戸市役所に近く、宗教法人神社本庁(東京)の承諾が得られれば来春にも着工する。都市部では近年、氏子や企業の寄付が減る中で境内の一部を貸してマンション建設に乗り出す例が増えており、小野八幡神社の場合、平成7年1月の阪神大震災で被災した本殿の建て替え費用を捻出するための「苦渋の決断」だという。(岡本祐大)

 同神社は仁和3(887)年に建てられ、源頼朝が一ノ谷の合戦で討ち死にした家臣を弔った寺の鎮守にしたとの由緒もある。JR三ノ宮駅の南約500メートルに立地し、サラリーマンの参拝も目立つ。

 計画中のマンションは不動産会社「三菱地所レジデンス」が手がけ、地上19階、地下1階建てで総戸数105戸。1、2階に社務所が入り、3階以上が住居となる。70年後に更地にして返還してもらう定期借地契約で、現在の本殿は解体してマンションわきに新たな本殿を建てる。神社本庁が認めれば来春にも本殿の解体を始め、平成32年秋に完成する予定だ。

 小野八幡神社がマンション建設を決めた背景には“経営難”がある。新渡戸素(もとし)宮司(68)によると、阪神大震災で本殿や社務所がひび割れして建て替えが必要だったが、周囲はオフィスに囲まれて氏子が少なく、企業の寄付も年々減少。建て替えに必要な数億円の費用が捻出できない状況が続いていた。

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