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中世に勢力を誇った「中村氏」の城館跡「東城跡」など発見 和歌山の遺跡発掘調査で現地説明会

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中世に勢力を誇った「中村氏」の城館跡「東城跡」など発見 和歌山の遺跡発掘調査で現地説明会

中世に勢力を誇ったとされる中村氏の城館跡「東城跡」の堀跡=和歌山市 中世に勢力を誇ったとされる中村氏の城館跡「東城跡」の堀跡=和歌山市

 和歌山市東部の紀の川右岸周辺に広がる遺跡の発掘調査の成果の一部を公開する現地説明会が26日、開かれた。中世にこの地で勢力を誇ったとされる中村氏の城館「東城」(同市山口西、楠本)のものとみられる堀跡が発見されたことなどが、市民らに報告された。

 発掘調査は道路建設事業に伴い、東城跡と縄文時代から中世の集落遺跡「川辺遺跡」(同市山口西)の計約7千平方メートルを対象に実施。県から調査の委託を受けた県文化財センターの担当者が発表した。

 東城は、天守閣や石垣を伴うような城ではなく、大きな館だったとされ、今回の調査で、東城の存在を裏付けるような平安時代後期から鎌倉時代にかけての大きな堀の跡(幅約4メートル、深さ約1・1メートル)が、延長60メートルに渡って確認された。平安から鎌倉の激動の時代に、相当な勢力を持っていたことが考えられるという。

 また、東城が築かれるより前の弥生時代の終わりから古墳時代初期にかけての溝や竪穴建物も数多く見つかり、この時期の土器も出土。近隣にある遺跡と同じような大規模集落がこの地にもあったことが新たに判明した。

 また、川辺遺跡についても、水田に伴う流路が、弥生~古墳時代と古代~中世で方向が異なることから、土地区画制度「条里制」に基づく区割りが形成された可能性などが説明された。

 説明会に参加した同市の60代の団体職員の女性は「竪穴建物が痕跡だけではなく、深くしっかりと残っているのが見られたのは貴重な体験だった。東城があったという話もおもしろく、興味深かったです」と話していた。

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