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【松下幸之助の伝道師(3)】政治家への道に疑問 理念に満ちた会社選択 尾崎高広さん、パナソニックES創研上席講師

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【松下幸之助の伝道師(3)】
政治家への道に疑問 理念に満ちた会社選択 尾崎高広さん、パナソニックES創研上席講師

松下政経塾第1、2期生の集合写真。松下幸之助を中心に後列左から2人目が尾崎高広氏。左端に前首相の野田佳彦氏(昭和56年撮影) 松下政経塾第1、2期生の集合写真。松下幸之助を中心に後列左から2人目が尾崎高広氏。左端に前首相の野田佳彦氏(昭和56年撮影)

 政治の世界を目指す仲間たちと松下政経塾で過ごした尾崎高広さん(60)。同じ1期生が出馬した選挙の手伝いなどを通して選挙の厳しさを知るとともに、自らが政治の道に進むことへ疑問がわいてきた。

 --松下幸之助さんは松下政経塾で講義をする時は塾に宿泊もしたそうですね

 尾崎 1期生の私たちが入塾した昭和55(1980)年当時は経営の一線から退いていましたが、秘書がその日の報告すべき事項をテープに録音しておき、幸之助さんは夜はそれをずっと聞いていました。その上で、時々指示を出していました。また、自身が創設した出版社「PHP研究所」から出版された本もすべて目を通す。さらにテレビをつけて、ニュースも見る。テープ、本、テレビ、それをすべて同時に理解している姿を見ました。非常に生産性が高かったと思います。

 --幸之助さんの素顔を垣間見ることもあったでしょうね

 尾崎 幸之助さんが泊まる茶室で、塾生2人が風呂や食事のお手伝いをしたり、ふとんを敷いたりしていました。幸之助さんは残された時間が少ない中で、そういう時間も共にして何かを伝えたかったんでしょうか。ある時、お風呂に入られている時に、私が外から「背中流しましょうか」と声をかけました。すると聞こえてきた第一声は「ありがとう」。そして「けど、恥ずかしいからええわ」と続きました。人間くさい人だなと思いました。強烈に印象に残っていますね。

 --5年間の塾生活では政治の世界に触れる機会があった

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