産経WEST

【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】1シーズン持つのか!? 大和FA流失なら二遊間は危機、金本阪神の現実

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】
1シーズン持つのか!? 大和FA流失なら二遊間は危機、金本阪神の現実

金本監督から直接指導を受ける大和。心の針は揺れているが…(森本幸一撮影) 金本監督から直接指導を受ける大和。心の針は揺れているが…(森本幸一撮影)

 大和流失なら金本阪神の来季二遊間は危機的状況です。虎一筋12年の大和内野手(30)は国内FA権を取得。15日にNPBからFA宣言選手として公示されました。他球団との交渉解禁日の16日以降、DeNA、オリックスと極秘交渉を行いました。年俸1億円の4年契約で残留を要請している阪神は大和の最終回答を待つ身ですが、仮に大和流失なら来季の二遊間は「1シーズン持つか疑問」(チーム関係者)という最悪事態です。FA補強は不発、中田翔(日本ハム)のトレードも消滅、新外国人野手の獲得も頭打ち…。これが来季に13年ぶりの優勝を狙う? 阪神の現実です。

■重大事の認識どこ…北條→糸原→大和、そして

 シーズンが終了した時点では、こんなに重大事である認識は球団関係者を含めてあまり感じられませんでした。

 大和がFA取得? まあどうなるのかなぁ…。

 阪神球団の現場首脳陣やフロントには眉間にシワを寄せるほどの危機感が感じられなかったのです。それは大和という選手がクリーンアップを打つ大砲でもなく、シーズン10勝以上を挙げる先発投手でもなく、内外野を器用に守れるユーティリティープレーヤーだからでしょう。

 実際、今シーズンの起用法を振り返ると、100試合に出場し、打率・280、本塁打1、打点16。打撃では右投手への成績向上のために左右打ちにトライしました。初年度で打率・280はよくやった部類です。そして、守備面では遊撃手として56試合、二塁手として48試合、外野手として5試合に出場していますね。足し算が合わない? それは試合中に複数ポジションを守ったからですが、最終的にシーズンの終盤に守ったのは遊撃手でした。

 それはどうしてか? ここに大和流失のケースのダメージが隠されています。今シーズンの阪神は鳥谷が春季キャンプ終盤に三塁に転向。空いた遊撃のポジションには北條が入りました。しかし、北條は攻守に精彩を欠いて二軍落ち。続いて新人の糸原が打撃力を買われて入ったのですが、7月19日の広島戦(甲子園)でバティスタの飛球を背走しながら落球した際に右膝を負傷。右膝内側側副靭帯(じんたい)の損傷と診断され、その後のシーズンを棒に振りました。

 北條→糸原→大和という虎の遊撃手の系譜は何を物語るか? といえば過程の中で打撃不振や故障渦はあるものの、チームにとって遊撃手に何を一番望むかがクッキリと浮かんでくるわけです。

あの鳥谷が守り抜き、チームをAクラス超える成績に…

関連トピックス

関連ニュース

「産経WEST」のランキング