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巡査長、高齢女性の安否確認相談の届出に動かず、翌朝に意識障害で発見 大阪府警

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巡査長、高齢女性の安否確認相談の届出に動かず、翌朝に意識障害で発見 大阪府警

 大阪府警枚岡署の交番に今月1日、1人暮らしの女性(84)の安否が分からないと届け出があったにもかかわらず、応対した男性巡査長(26)が確認していなかったことが16日分かった。女性はその後、同府東大阪市内の自宅で、意識障害に陥っているところを消防に救助された。一命は取り留めたが、後遺症があるという。

 枚岡署などによると、女性の知人が1日午後10時ごろに同署の交番を訪ね、巡査長に「女性と4日間連絡が取れていない。新聞も取り込まれずに残っている」と相談した。

 しかし巡査長は安否確認に乗り出さず、知人は翌日朝に改めて女性宅を訪問したうえ、近隣の住人にも事情を説明。住人が同署に通報し、別の交番から駆けつけた50代の男性警部補が窓越しに女性のうめき声を聞き、消防に連絡した。

 消防のレスキュー隊員が、窓を破って室内に入り、意識が混濁した状態でトイレで動けなくなっている女性を発見、病院に搬送した。脳梗塞で一定期間倒れていたとみられ、まひなどの後遺症が出ているという。

 同署によると、巡査長は「女性の電話番号しか分からず、名前や自宅住所が分からなかった」と説明。「もう少し詳しい状況が分かれば知らせてほしい」と伝えた、としている。

 交番に届け出た知人はカラオケ喫茶を経営。倒れていた女性は店の常連客だった。知人は取材に「日ごろから女性を自宅まで迎えにいっている。名前も知っているが交番では聞かれず、『旅行にでも行っているのでは』と言われた」と話している。

 同署の三浦博文副署長は「電話番号しか分からない状況であれば『もう少しいろんな情報を集めてもらいたい』ということで帰ってもらうのは間違いではないが、今一歩踏み込んだ対応をすべきであったといえ、今後、指導改善を徹底していく」としている。

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