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【衝撃事件の核心】残酷すぎる乳児産み捨て相次ぐ クローズアップされる望まぬ妊娠と孤立出産

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【衝撃事件の核心】
残酷すぎる乳児産み捨て相次ぐ クローズアップされる望まぬ妊娠と孤立出産

大阪市内の病院で10月、生まれて間もない新生児が置き去りにされているのが発見された。母親は逮捕されたが、望まぬ妊娠と「孤立出産」の問題は社会に暗い影を落としている 大阪市内の病院で10月、生まれて間もない新生児が置き去りにされているのが発見された。母親は逮捕されたが、望まぬ妊娠と「孤立出産」の問題は社会に暗い影を落としている

望まぬ妊娠の背景は…

 乳児の産み捨ては後を絶たない。

 今年8月には、滋賀県高島市の自衛隊駐屯地で、20代の女性陸士長が隊舎の自室で女児を出産。その後女児は死亡し、滋賀県警に保護責任者遺棄と死体遺棄容疑で逮捕された。

 名古屋市では5月、高校2年の女子生徒が出産直後の女児の遺体をかばんに入れ、警察署に出頭するというショッキングな事案もあった。

 いずれも予期せぬ妊娠に戸惑い、周囲に打ち明けられないまま、医師や助産師の立ち会いを伴わずに1人で出産していた。

 「望まぬ妊娠」の背景はさまざまだ。養育に十分な経済力のないこと、パートナーの不在、不倫や性暴力の末に妊娠してしまったというケースもある。

 人工妊娠中絶を受ける選択肢もあるが、費用がなかったり、そもそも妊娠に気づくのが遅かったりして中絶に至らず、乳児が置き去りにされる悲劇につながってしまう。

ポストに遺体遺棄も

 専門家の立ち会いのない自宅出産(孤立出産)は新生児への虐待といえる-。そんな表現でこの問題の危険性を強調したのが、慈恵病院(熊本市)の「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を検証している同市の専門部会だった。

 同部会の報告書によれば、赤ちゃんポストに預けられた子供のうち、孤立出産(自宅・車中出産)の割合は近年大幅に増加。平成23年10月~26年3月の期間が12件だったのに対し、26年4月~29年3月の期間は25件に達し、全体に占める割合も86・2%に上った。

 とりわけ関係者に衝撃を与えたのが3年前、乳児遺体がポストに遺棄されたことだった。逮捕された母親の無職女は、両親と息子の4人暮らしだったが、家族には妊娠も出産も知らせていなかった。

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