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【ビジネスの裏側】大阪から世界へ 「ポスト・タミフル」のインフルエンザ新薬 塩野義製薬が開発

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【ビジネスの裏側】
大阪から世界へ 「ポスト・タミフル」のインフルエンザ新薬 塩野義製薬が開発

 これらに共通する薬のメカニズムは、体内の細胞で増殖したインフルエンザウイルスが細胞外に放出されるのを阻害して、感染の拡大を防ぐというもの。ウイルスの増殖自体は抑えられないため、感染防止のために5日ほど外出は控える必要がある。

 これに対し、塩野義の新薬は全く異なる仕組みを持つ。細胞内でのウイルス増殖そのものを抑えてしまおうという仕組みで、これが1回の服用で治療できるという特徴の要因。ウイルス量が早く減るので、他人へ感染する可能性も低くなることが期待されている。

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 パンデミックの懸念

 もともと、塩野義製薬は平成22年から、「ラピアクタ」を販売している。米製薬会社が開発した、このラピアクタの日本国内での販売承認を取得する過程で、「より効果の強い抗インフルエンザ薬が必要」と感じたのが、新薬開発のきっかけだったと振り返るのは医薬研究本部の山野佳則氏。医療現場では、インフルエンザのパンデミックや、タミフル耐性菌の蔓延(まんえん)への懸念が広まっていることを実感したからだ。

 そこでイメージしたのは、「短期間で患者の体内からウイルスを消失させること」。新しいメカニズムの薬の実現のために数十万もの化合物を調べ、開発の開始から承認申請まで10年以上を必要とした。

「世界1140億円」新しい基幹商品に、そして

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