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大阪府警“ミアタリ捜査班”に初の女性班長 容疑者2千人記憶し雑踏から発見の職人芸、「最後のとりでは私たち」

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大阪府警“ミアタリ捜査班”に初の女性班長 容疑者2千人記憶し雑踏から発見の職人芸、「最後のとりでは私たち」

大阪府警捜査共助課の女性捜査員=大阪市中央区(山田哲司撮影) 大阪府警捜査共助課の女性捜査員=大阪市中央区(山田哲司撮影)

虫眼鏡使い顔全体、目、耳と見たままありのままを記憶し先入観排除

 現在、細部にわたって特徴を記憶している容疑者の数は約2千人に上る。そのうち重点的に捜査している200~300人を中心に顔写真を収めた手製のファイルを数時間かけて見返すのが日課だ。対象は容疑者だけではなく、同府熊取町で15年5月に行方不明になった吉川友梨さん(23)=当時小学4年生=ら、長期間所在が分からない人たちも含まれている。

 顔を覚えるときは虫眼鏡を使う。顔全体、目、耳と見たままありのままを記憶し、先入観を排除する。そうすれば年を取って目が垂れたりしわが増えたりしていても「面影」が分かるようになるという。

 「学生時代の同級生なら、久々に再会して相手の容姿が変わっていても同じ人物と分かるのに近い。勘ではなく、もっと感覚的なもの」と明かす。

手配犯が夢に出てくることも…「“逃げ得”決して許さない」

 いつ目の前を容疑者が通り過ぎるか分からず、「手配犯が夢に出てくることもある」。追う者と追われる者の神経戦は、家族の励ましが頼り。趣味のマラソンなどで気分転換を図っている。

 11月は指名手配中の容疑者を重点的に捜査する全国一斉の強化月間だ。地道な努力で天性の記憶力に磨きをかける女性班長は、「『雨垂れ石をうがつ』という。後輩には写真を何千、何万回と一生懸命見るよう指導している。見つからないときはしんどいが、必ず自分の目の前に現れると信じている。逃げ得は決して許さない」と力を込めた。

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