産経WEST

【依存~歪んだアイドル崇拝(2)】中年男 待ち伏せ、つきまとい 非難、逆上…「これが注いだ愛情の答えですか」

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【依存~歪んだアイドル崇拝(2)】
中年男 待ち伏せ、つきまとい 非難、逆上…「これが注いだ愛情の答えですか」

地下アイドルイベントを楽しむ男性ファンら=大阪市北区(永田直也撮影) 地下アイドルイベントを楽しむ男性ファンら=大阪市北区(永田直也撮影)

▼(1)1600億円アイドル市場、貯金1000万円を…から続く

 個人活動も含めると2千組近くに上るとされるアイドルに「愛情」を注ぎ込むあまり、行為がどんどんエスカレートし、ついには犯罪行為へとつながるケースも少なくない。事務所に属さず、個人で活動する地下アイドルの大阪府の川本真希(26)=仮名=は、“あの日”のことが頭から離れない。

40代、160センチ どこにでもいる普通の「おじさん」

 川本は、楽曲の制作からライブの企画、さらに販売用のグッズ製作、会場の手配まで1人でこなしている。

 あの日は、ライブを終え、アルバイト先へ向かうため歩いていたときだった。付きまといがひどくなっていたファンの男がライブハウスの最寄り駅で待ち伏せしていた。

 男は年齢が40代で身長は約160センチ、見た目の印象は、どこにでもいる普通のおじさん。バイト先を知られたくない一心で、渋々だが、男が使う私鉄の駅まで見送ることにした。ライブがどうだったとか、どうでもいい話をして駅に下りる階段で別れたはずだった。

 だが、バイトに向かおうと歩き出し、さりげなく背後を横目で確認すると、自分をつけてくる男の姿が視界に入った。思わず小走りで距離を取り、女子トイレに逃げ込んだ。

「道に迷ったんかと思ったわ」 不気味な笑い顔

 10分、いや15分、じっくりと時間を潰し、男が見失って諦めたであろうタイミングでトイレを出た。すると、満面の笑みを浮かべた男がトイレの前で立っていた。悪びれる様子はない。「道に迷ったんかと思ったわ」。母親に褒められた子供みたいに得意げな表情を浮かべ、そう語る男に川本は心底ぞっとした。

「偶然かな」そう思ったが2回、3回と続き…体を寄せ、ささやいてきた!

関連ニュース

「産経WEST」のランキング