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【理研が語る】触れずに空気吹きつけ「硬さ」測るセンサー、ドライアイアイ簡単に測定できる新技術に-科学の中のモノづくり 

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【理研が語る】
触れずに空気吹きつけ「硬さ」測るセンサー、ドライアイアイ簡単に測定できる新技術に-科学の中のモノづくり 

ノズルから空気を吹き付けて水を弾く。細胞などぬれ性が高いものが底面にあると、水はより小さく弾かれる ノズルから空気を吹き付けて水を弾く。細胞などぬれ性が高いものが底面にあると、水はより小さく弾かれる

 現代人に多いドライアイは、目の粘膜の量や質が低下することによっても生じる。粘膜のように、もともと湿った表面がどれぐらい水分を保つことができるかを測ることは困難だったが、この技術によって簡単に測ることができるようになった。科学的発見と技術開発が相互に影響し合う瞬間に立ち会うことができ、感動したことを今でも覚えている。

 科学と工学は「車の両輪」ともいうが、その両輪は時にちぐはぐなこともある。未知の現象の発見・解明が科学研究の目的なら、工学は技術そのものが目的になることも多い。私にとって幸いだったのは、両方の現場を経験できたことだと思う。科学の中のものづくりに携わるものとして、バランスのとれた「両輪」を追求していきたい。

 田中信行(たなか・のぶゆき) 理研生命システム研究センター集積バイオデバイス研究ユニット研究員。鈴鹿高専、広島大、同大学院を経て、大阪大大学院工学研究科で学位取得。東京女子医科大、大阪大大学院基礎工学研究科で研究に従事した後、理研でユーザーフレンドリーな実験技術の研究開発に従事。自転車通勤、マラソン、週に2回の水泳が楽しみ。トライアスロンにも挑戦中。

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