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電車の立ち往生、蓄電池で回避-神戸市営地下鉄、南海トラフ地震備え整備

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電車の立ち往生、蓄電池で回避-神戸市営地下鉄、南海トラフ地震備え整備

 神戸市は9日、南海トラフ巨大地震などに備え、沿岸部を走行する市営地下鉄海岸線で、電車が停電によって駅間で立ち往生した際、最寄り駅まで乗客を輸送できる電力を供給する大容量蓄電池の整備が、11月末に完了すると発表した。12月中に運用を始める。

 市によると、市営地下鉄の中では、海岸線みなと元町(中央区)-和田岬(兵庫区)間の4駅だけが、平成26年に県が公表した南海トラフ巨大地震による津波の浸水想定区域に入っている。津波は地震発生から約90分後に想定区域に到達するとされるが、停電で電車が駅間に停止した場合、乗客は線路内を徒歩で移動するしかなかった。

 そこで、市は津波到達前に乗客の迅速な避難を完了させようと、蓄電池の導入を計画。昨年6月から整備を始めていた。11月末にも整備が完了する予定で、総事業費は約2億2500万円にのぼる。

 市は従来、乗客の避難完了までに1時間程度かかると想定していたが、蓄電池の導入により約30分で避難を完了させることができるという。蓄電池は海岸線に電力を供給する兵庫区内の変電所に設置される。

 すでに大阪市営地下鉄が26年度から蓄電池の整備を始めており、横浜市や名古屋市などの地下鉄でも導入が進んでいる。久元喜造市長は会見で「蓄電池の導入で避難対策が飛躍的に進むことになった。今後も大規模災害への備えを進めていきたい」と話した。

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