産経WEST

阪神大震災経験した消防士の思いつまった防災絵本…様子リアルに描いた「地震がおきたら」全国の書店で販売中

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


阪神大震災経験した消防士の思いつまった防災絵本…様子リアルに描いた「地震がおきたら」全国の書店で販売中

防災絵本「地震がおきたら」を紹介する谷敏行さん(左)とかなざわまゆこさん(右)ら 防災絵本「地震がおきたら」を紹介する谷敏行さん(左)とかなざわまゆこさん(右)ら

 阪神大震災の記憶を語り継ぐことで防災意識を高めようと、神戸市消防局員が企画した防災絵本「地震がおきたら」(BL出版)が全国の書店で販売されている。母親が小学生の子供たちに震災の経験を通して地震発生時の身の守り方などを語る内容で、発案者の垂水消防署消防司令の谷敏行さん(37)は「親しみやすい絵本を通じて防災について理解してもらいたい」と期待を込めている。

 中学2年時に神戸市北区で震災を経験した谷さんは、自宅の塀や壁が崩れるなかで、がれき運びの手伝いなどをするうちに助け合いの重要性を感じた。一方で、家屋に炎が広がる様子をテレビで見て、「何も助けになれない」と無力感もあったという。

 地域防災計画の作成などを担当していた3年前、防災に関する冊子があまり読まれていないことを知り、関心の低さに危機感を抱いた。いろいろと悩んだ末に、子供でも分かりやすい絵本で防災の大切さを伝えようとひらめいた。

 谷さんはさっそく手作りの原案を手に神戸市内の出版社へ片っ端から電話をかけた。最初は全社から断られたが、絵本作家のかなざわまゆこさんに自ら声をかけて作成してもらうことで、BL出版(同市兵庫区)からの刊行にこぎ着けた。

 絵本では、消防は災害時にまずは火を消し止める必要があり、すぐに救助作業を行えない場合があることを説明。その場合は周りの助け合いが必要なことを紹介している。また、子供たちが列をつくって水が入ったバケツを渡す一生懸命な表情や、揺れを感じて机の下に潜り込む緊張した姿など、震災時の様子をリアルに描いている。

続きを読む

関連トピックス

「産経WEST」のランキング