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【銀幕裏の声】レイテ沖海戦の証言者(上) 重巡洋艦「最上」乗員が見た“史上最大の海戦”

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【銀幕裏の声】
レイテ沖海戦の証言者(上) 重巡洋艦「最上」乗員が見た“史上最大の海戦”

旧日本海軍の零式水上偵察機。加藤さんは機長として搭乗し幾度も出撃した 旧日本海軍の零式水上偵察機。加藤さんは機長として搭乗し幾度も出撃した

 カタパルトとは、十分な距離の滑走路を確保できない艦上から航空機を離陸させるための発射台のような装置だ。

 「短い距離で一瞬にして速度を上げ離陸するため、カタパルトで射出される衝撃は相当な大きさでした。体重の何倍ものG(重力)が、一気に首にかかるのです」

“大和映画館”でのひととき

 厳しく苦しい戦闘訓練の一方、「楽しい思い出もあったんですよ」と加藤さんは、こんなエピソードを教えてくれた。

 「洋上に停泊中の戦艦『大和』の甲板上にスクリーンを張って、定期的に映画の上映会が開かれていたのです。米軍から押収したフィルムだから日本では見ることのできない作品ばかり。『最上』から“大和映画館”に行くことが数少ない楽しみでしたね」と加藤さんは笑った。 

 洋上での厳しい戦闘訓練に明け暮れる加藤さんに初陣の日が刻一刻と近づいていた。

 同年10月、米軍はレイテ島に上陸を開始。米艦隊の軍艦が決戦の地に続々と集結していた。そして日本海軍も決戦に臨むため、レイテへ向けて出撃。加藤さんの乗艦する最上も“囮”としてレイテ湾を目指す。   =(中)に続く

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