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【関西の議論】盲導犬も“シェア”の時代…2人で1頭、注目される「タンデム方式」のメリット

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【関西の議論】
盲導犬も“シェア”の時代…2人で1頭、注目される「タンデム方式」のメリット

車を避けて、山野さん夫婦を誘導する盲導犬のマフィー=8月、滋賀県彦根市 車を避けて、山野さん夫婦を誘導する盲導犬のマフィー=8月、滋賀県彦根市

 視覚障害者をサポートする盲導犬。近年、2人で一頭を使用する「タンデム方式」が注目されている。世話の手間や経費を省力化でき、効率的な運用ができることなどがある。国内の盲導犬「発祥の地」、滋賀県彦根市でタンデム方式で盲導犬を使用する夫婦の生活に密着した。(杉森尚貴)

風を切って歩く

 彦根市西今町の山野勝美さん(65)と妻のひろみさん(68)宅を訪れると、玄関のケージから盲導犬「マフィー」(ラブラドール・レトリーバー、2歳)が鼻をすり寄せてきた。人なつっこさは他のイヌと変わらない。「さぁ出かけるよ」。勝美さんが盲導犬に指令を伝える特殊な胴輪「ハーネス」を取り付けると、動きはおとなしくなり、表情も引き締まった。もう、記者に近寄ることもない。

 タンデム方式では、1人がハーネスを握り、もう1人はその腕に捕まる。マフィーは路上の障害物を的確に避け2人を誘導。(階段や段差がないかを探すよう求める)「ステップ」などの指示を受けながら、他の通行人と変わらないペースでまちを歩き抜けた。

 ひろみさんは「よく知っている場所なら、つえを使うよりも3~4倍の速さで歩ける。風を切って歩けるのが気持ちいい」と笑顔を見せる。

使用者の癖(くせ)に合わせ行動

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