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【西論】関西3空港の一体運営 遺恨乗り越え「真の総意」示せ

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【西論】
関西3空港の一体運営 遺恨乗り越え「真の総意」示せ

 関西の都市部や観光地で、訪日外国人観光客が日常風景に溶け込むようになってすでに久しいが、それを裏付けるようなデータにふれるたびに改めて驚嘆する。

 関西エアポートが10月24日に発表した運営概況(速報値)によると、関西国際空港の今年度上半期(4~9月)の旅客数は、前年同期比約10%増で過去最高の1412万人。国際線の旅客数が上半期として初めて1千万人を超えた。勢いはとどまらず、国際線の冬期ダイヤ計画では、12月のピーク時の就航便数が6年連続で過去最多を更新する見通しとなっている。

 「関空は典型的な地域訪問目的空港となっている」。9月末に大阪市内で開かれたシンポジウムで、関西エアの山谷(やまや)佳之社長が興味深い傾向を語った。訪日客の動向をみると、以前は関空から入って首都圏の成田や羽田空港から出る人が少なくなかったが、最近は、関空から入り関空から出るケースが増えているのだという。

 観光はいまや日本の主要産業になりつつある。昨年の訪日客の旅行消費額は3兆7476億円で、半導体などの電子部品や自動車部品の輸出額を上回った。北朝鮮問題などの国際情勢やテロなど、観光産業にはさまざまなリスク要因があることも事実だが、これからを見据えて着実にはぐくむべき分野であることは間違いない。

 とりわけ関西には歴史や文化、食など多彩な観光資源が集積している。「関空イン、関空アウト」の増加は、他地域にはないこうした魅力に引きつけられる訪日客の多さを示しているといえよう。観光産業の牽引(けんいん)役である関西は、なお成長の余地を残している。

 ◆同床異夢の3空港懇

 関空、大阪(伊丹)、神戸の関西3空港が、新時代へのスタートラインに立とうとしている。来年4月から関西エアによる一体運営が始まり、利用者にとって利便性の向上が期待される。ただ、本来24時間運用可能な海上の神戸空港には1日15時間、国内線のみ30往復という規制がかけられており、一定の制約の中での運営となる。

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