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【松下幸之助の伝道師(5)】政治には経営感覚が必要 素直さと謙虚さ持って 尾崎高広さん、パナソニックES創研上席講師

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【松下幸之助の伝道師(5)】
政治には経営感覚が必要 素直さと謙虚さ持って 尾崎高広さん、パナソニックES創研上席講師

パナソニックグループで人材育成に携わる尾崎高広さん。人間の成長には素直さと謙虚さが必要と話す(水島啓輔撮影) パナソニックグループで人材育成に携わる尾崎高広さん。人間の成長には素直さと謙虚さが必要と話す(水島啓輔撮影)

 27年半にわたってパナソニックグループの研修の講師を務める尾崎高広さん(60)。成長には素直さが大切と力説する。

 --松下幸之助さんが亡くなられて30年近く。もし今の政治を見たら、何と言うでしょう

 尾崎 よく聞かれる質問です。生前言っていたのは政治家の責任は「国家100年の大計」にあるということ。国民のエネルギーを結集できるようなビジョン、目標を提示することだということです。当時は「提示されていない」と指摘していましたが、今も同じでしょう。また、政治は国家や地方自治体を経営することで、経営感覚がないといけない。税金の集め方から使い方に始まり、本当に効率的、合理的か。今の政治には無駄が多いのではないかともよく言っていました。

 --政治の研究では具体的にはどんなことを

 尾崎 幸之助さんの発案で「無税国家研究」をしたことがあります。「税金のない国」。嘘みたいでしょう。でも、国は毎年税収を使い切っている。例えば10兆円節約して毎年積み立て、運用すれば徴税しなくても国は成り立つのではないかという考え方です。

 --斬新な発想ですね

 尾崎 その研究では、ある塾生が「政治行政の生産性を比較する」と言ってゴミ収集車での実験をしたことがあります。役所の人がゴミ回収する車と、民間委託された会社の車に1週間ずつ乗り、ストップウオッチを使って回収スピードを測り、コストなどを計算した。その結果、民間委託は役所の3倍近い生産性があることが分かったんです。幸之助さんはほめていましたね。「こういう研究をしてほしいのだ。税金はもっと安くできる」と。

 --情報は足で稼ぐということですね

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