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【坂口至徳の科学の現場を歩く】筋肉が萎縮…難病「筋ジストロフィー」解明 阪大、「インターロイキン6」多量な分泌で重症化

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【坂口至徳の科学の現場を歩く】
筋肉が萎縮…難病「筋ジストロフィー」解明 阪大、「インターロイキン6」多量な分泌で重症化

筋強直性ジストロフィーの骨格筋(図下)では、繰り返し配列(CTG)が正常(図上)に比べ、伸長している。このため、リン酸化酵素の遺伝子(DMPK遺伝子)にある塩基がメチル化(メチル化CpG、黒丸)されやすくなり、DNAをコピーしたメッセンジャーRNAの異常なパターンが増える。この結果、IL6が多く作られ、筋萎縮につながる(大阪大学提供) 筋強直性ジストロフィーの骨格筋(図下)では、繰り返し配列(CTG)が正常(図上)に比べ、伸長している。このため、リン酸化酵素の遺伝子(DMPK遺伝子)にある塩基がメチル化(メチル化CpG、黒丸)されやすくなり、DNAをコピーしたメッセンジャーRNAの異常なパターンが増える。この結果、IL6が多く作られ、筋萎縮につながる(大阪大学提供)

 今回、中森助教らの研究グループは、この繰り返し配列が長ければ長いほど、その近くのシトシン(C)という塩基にメチル基が付け加わるメチル化(CpGメチル化)という現象が促進され、これが遺伝子の働きに影響を与えて多くの異常なRNAが作られることを発見。これを引き金に、IL6が多量に作られるようになり、筋萎縮につながることを解明した(図参照)。

 中森助教は「長年未解明だった筋強直性ジストロフィーの骨格筋障害の原因が明らかになりました。IL6を標的にした新たな治療薬の開発も期待できます」という。IL6の働きを抑える薬剤には、IL6の炎症を起こす作用により起きる関節リウマチを治療するための抗体医薬品が承認されているが、「筋ジストロフィーの治療に効果があるかどうかは動物実験など重ねて、慎重に検討していきたい」と話している。   (坂口至徳)

     ◇

【プロフィル】坂口至徳 昭和50年、産経新聞社入社。社会部記者、文化部次長などを経て編集局編集委員兼論説委員、客員論説委員。この間、科学記者として医学医療を中心に科学一般を取材。

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