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【衝撃事件の核心】「数十億円が暴力団に流れた」しがらみにもだえる歓楽街 山口組「分裂」でカオス化

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【衝撃事件の核心】
「数十億円が暴力団に流れた」しがらみにもだえる歓楽街 山口組「分裂」でカオス化

神戸・三宮の歓楽街でみかじめ料の実態調査を行う兵庫県警の「歓楽街特別暴力団対策隊」。飲食店に対する聞き取り調査で、約150店舗が昭和60年代以降、毎月1万~5万円のみかじめ料を暴力団に支払っていたことが判明し、県警が本格的に摘発に乗り出している=神戸市中央区 神戸・三宮の歓楽街でみかじめ料の実態調査を行う兵庫県警の「歓楽街特別暴力団対策隊」。飲食店に対する聞き取り調査で、約150店舗が昭和60年代以降、毎月1万~5万円のみかじめ料を暴力団に支払っていたことが判明し、県警が本格的に摘発に乗り出している=神戸市中央区

 シマの境界線が明確な関東と異なり、関西では複数の暴力団が個別に店と関係を築き、歓楽街では各組織の勢力が入り乱れているとされる。ところが三宮では、長年にわたり山健組の勢力がほぼ独占するという特殊な状況下に置かれていた。

「任侠」誕生で三宮緊迫

 山健組は山口組の渡辺芳則5代目組長(平成24年に死去)の出身母体。5代目の時代には「山健にあらざれば山口にあらず」とも言われ、山口組傘下組織の中で最大勢力を誇った。

 ところが、篠田建市(通称・司忍)6代目組長(75)に代替わりしたことで、篠田組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)と山健組の対立が深刻化。平成27年8月末、ついに山健組の井上邦雄組長(69)を中心とする勢力が山口組を離脱し神戸山口組を結成した。

 その後、全国で山口組と神戸山口組の衝突が相次いで発生したが、捜査関係者は「山健がおさえている三宮ではシノギをめぐる組員同士のトラブルはみられなかった」という。

 しかし、山健組最高幹部の副組長も務めていた神戸山口組の金禎紀(通称・織田絆誠)元幹部(51)が、今年4月末に神戸山口に見切りをつけ、任侠山口組を結成した。歓楽街関係者は「三宮の一部の店では、みかじめ料の支払先を山健組から任侠山口組に変更したようだ」と語る。

 対立組織へみかじめ料が支払われることを阻止するため、山健組系組員らは「三宮警備」などと称し、歓楽街で毎晩のように行っていた巡回を強化。一方、任侠山口側も同様の巡回を始めた。県警が特暴隊を発足させた一つの理由も、両組織の偶発的な衝突を防ぐためだった。

引き金は射殺事件…捜査幹部「神戸山口も任侠山口も…」

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