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【衝撃事件の核心】「数十億円が暴力団に流れた」しがらみにもだえる歓楽街 山口組「分裂」でカオス化

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【衝撃事件の核心】
「数十億円が暴力団に流れた」しがらみにもだえる歓楽街 山口組「分裂」でカオス化

神戸・三宮の歓楽街でみかじめ料の実態調査を行う兵庫県警の「歓楽街特別暴力団対策隊」。飲食店に対する聞き取り調査で、約150店舗が昭和60年代以降、毎月1万~5万円のみかじめ料を暴力団に支払っていたことが判明し、県警が本格的に摘発に乗り出している=神戸市中央区 神戸・三宮の歓楽街でみかじめ料の実態調査を行う兵庫県警の「歓楽街特別暴力団対策隊」。飲食店に対する聞き取り調査で、約150店舗が昭和60年代以降、毎月1万~5万円のみかじめ料を暴力団に支払っていたことが判明し、県警が本格的に摘発に乗り出している=神戸市中央区

 「しがらみ」は政治の世界だけに存在するのではないようだ。関西有数の歓楽街、神戸・三宮で30年以上にわたり横行する〝悪習〟に、ついに捜査のメスが入った。キャバクラやスナックなどの飲食店から少なくとも2億円が「みかじめ料」(用心棒代)として暴力団側に流れていたことが判明し、兵庫県警が摘発に乗り出したのだ。もともと三宮は、指定暴力団神戸山口組直系「山健組」(神戸市)のシマ(縄張り)だったとされる。ところが神戸山口と同様、山健出身者をトップに据えた暴力団組織「任侠山口組」の誕生でシノギ(資金源獲得活動)の均衡が崩れた。治安悪化への対応を迫られた県警は「歓楽街特別暴力団対策隊」(特暴隊)を新たに発足させ、取り締まりの強化で暴力団の資金源根絶を狙う。

特暴隊が一斉調査

 「また集金に来るからよろしく」

 平成25年春、新たに飲食店を開業しようとしていた男性(37)のもとに突然、山健組系組員の男(50)が訪れた。男性は要求されるがまま毎月3万~5万円の現金をみかじめ料として男に渡した。支払いは今年2月まで続き、総額は約200万円に上ったという。

 県警は10月、三宮界隈の飲食店経営者3人からみかじめ料を脅し取ったとする恐喝容疑で、山健組傘下組織組員ら5人を相次いで逮捕。摘発のきっかけは、5月末に発足した県警特暴隊による一斉調査だった。

 県警関係者は特暴隊について「暴力団がはびこる歓楽街の実情把握と不正の摘発に特化した組織だ」と説明する。

 特暴隊は6月中旬以降の1カ月半で、神戸・三宮と兵庫県尼崎市の歓楽街にある飲食店全5600店舗などを訪問し、聞き取り調査を実施。すると驚くべき実態が明らかになった。

ガールズバー、キャバクラ、居酒屋…毎月「集金システム」「氷山の一角」

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