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精神障害者強制不妊を「ユニーク」と表現 病院記念誌に名誉院長が寄稿、障害者が抗議

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精神障害者強制不妊を「ユニーク」と表現 病院記念誌に名誉院長が寄稿、障害者が抗議

 兵庫県立こども病院が昨年、神戸市須磨区から中央区に移転した際に刊行した記念誌に、同病院の名誉院長による寄稿として、同県が1960(昭和35)~70(同45)年代に展開した精神障害者らに強制不妊手術などを促した施策を「本邦で初めてのユニークな県民運動」との記述があることが1日、分かった。

 この表現を知った障害者らが、障害者らの抗議で施策が中止された経緯を隠蔽し、差別を助長しているとして、削除を求めている。

 県は施策を「現在の価値観からすると不適切」とし、こども病院は「昭和45年に病院が設立された当時の社会情勢を書いただけで、決して運動を称賛する趣旨ではない」と説明している。

 県は41年に「不幸な子どもの生まれない施策」として始め、不妊手術費用を負担するなどしていた。49年には、県の担当部署の「対策室」が廃止された。

 抗議を呼び掛け、自身も脳性まひがある大阪市の古井正代さん(64)は「記述を知った時は驚いた。障害者の気持ちを考えておらず、許せない」と話している。

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