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【衝撃事件の核心】ストーカーに悪用された観光客向けWi-Fi 好意寄せる女性にわいせつ画像送信…利便性と犯罪抑止は両立できるか

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【衝撃事件の核心】
ストーカーに悪用された観光客向けWi-Fi 好意寄せる女性にわいせつ画像送信…利便性と犯罪抑止は両立できるか

京都市営地下鉄の山科駅などで主任助役として勤務していた男が知人女性に繰り返していたストーカー行為。京都市が観光客向けに整備した公衆無線サービスをメール送信に悪用し、身元を特定されないように複数のフリーメールアドレスなどを使い分けていた 京都市営地下鉄の山科駅などで主任助役として勤務していた男が知人女性に繰り返していたストーカー行為。京都市が観光客向けに整備した公衆無線サービスをメール送信に悪用し、身元を特定されないように複数のフリーメールアドレスなどを使い分けていた

 市の担当者は「日本でワイファイが使えないという声を受けて整備したもので、利便性を優先した」と話す。

 ただ、その利便性に対して、府警は警戒の目を向けた。27年3月、府警サイバー犯罪対策課は市に対し、連続接続時間の制限▽運用時間の制限▽認証方式の見直し▽通信の暗号化▽有害サイトのフィルタリング強化-の5項目の検討を要請した。

 ワンタップ式の接続方法では、利用者の記録が残らないため犯罪に利用されやすく、暗号化されていない通信では、個人情報が抜き取られる危険などが懸念されるからだ。

 外国人にとっての利便性を最優先したい市と、犯罪抑止を求める府警。両者で協議を続けた結果、同年10月から接続方法などの変更が決まった。

 市バスの停留所や地下鉄駅など、防犯カメラが設置されていないエリアでの連続接続時間を30分に短縮。バスの運行が終了した未明の停留所でのサービスを停止した。さらに、認証方法を現在の方式に変更し、児童ポルノサイトなど有害サイトのフィルタリング機能を強化するなど大幅な改善がなされた。

 冒頭のストーカー男は、こうした変更が功を奏して身元の特定につながったのだ。

 一方で、通信の暗号化は技術的な面から今も実施されていない。市の担当者は「他の市町村や状況を見ながら検討していく」としている。府警は今後、ワイファイが利用できる市バス停留所などに防犯カメラの設置を要請する方針だ。

便利なアプリ次々と

 国もワイファイ環境の整備に動き出している。

 2020年東京五輪・パラリンピックに向け、自治体に補助金を交付するなどし、全国約3万カ所でのアクセスポイント(無線基地)設置を目標に掲げる。

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