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【ビジネスの裏側】H2O傘下入りも… そごうと西武が阪急に変わらない事情

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【ビジネスの裏側】
H2O傘下入りも… そごうと西武が阪急に変わらない事情

10月1日からエイチ・ツーオーリテイリングの運営となった「そごう神戸店」=神戸市 10月1日からエイチ・ツーオーリテイリングの運営となった「そごう神戸店」=神戸市

 セブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう神戸店(神戸市)と西武高槻店(大阪府高槻市)の2百貨店が10月1日から、エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングの運営に切り替わった。阪急阪神百貨店を傘下に持つが、2店は看板どころか包装紙も変更していない。グループの中核となる百貨店とするために改革は急務だが、それぞれにファンを持つ百貨店だからこそ、すぐには変えられないようだ。(藤谷茂樹)

 ■店長もそのまま

 H2O傘下に入った10月1日はそごう神戸店が昭和8年、神戸・三宮に移転開業した日と重なった。同店の松下秀司店長は朝礼で記念の日を「誕生日と結婚式を一緒に迎えた」とたとえ、「H2Oに入ることを最大のチャンスと捉え、がんばってほしい」とあいさつした。

 この日、同店では創業85周年として、来店客への粗品配布や小規模なセールなどが行われた。開店前から店の前には列ができていたが、兵庫県明石市の男性(53)は「別にどこが運営するかは興味ない」とそっけなかった。

 新たな運営となっても店自体が大きく様変わりすることはなかった。屋号も「そごう」「西武」のままで、サービスも包装紙、紙バックも変更していない。2店の従業員も数人の欠員補充をしたが、元の約800人を引き継いだ。松下店長もセブン傘下の時からの店長。H2Oがそごうと西武2店を元のまま運営している状況なのだ。

 ■ファン離れも懸念

 そもそもH2Oが2店を買収した狙いは、拠点とする関西での存在感を一層高めることだ。

 高級イメージの阪急と、食品が充実した庶民的な印象の阪神の百貨店事業を中心にスーパー、飲食店などのグループ店を関西に集中出店して顧客を囲い込む「関西ドミナント戦略」を展開中。買収した2店をドミナントの「東西の端」として、ブランド浸透の核となる存在と位置づけている。それだけに、早期に阪急阪神のカラーを打ち出す必要があるはずだった。

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