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【衝撃事件の核心】圧倒的物量のわいせつDVD工場摘発 ダウンロード全盛時代なのに…日本だけの特殊な裏ビジネスモデル

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【衝撃事件の核心】
圧倒的物量のわいせつDVD工場摘発 ダウンロード全盛時代なのに…日本だけの特殊な裏ビジネスモデル

「過去最大級の製造拠点」(捜査員)から大阪府警が押収したわいせつDVDや複製機など。ダウンロード全盛時代の今、なぜDVDなどの記録媒体を販売するビジネスモデルが根強く残っているのか…=9月、大阪市中央区 「過去最大級の製造拠点」(捜査員)から大阪府警が押収したわいせつDVDや複製機など。ダウンロード全盛時代の今、なぜDVDなどの記録媒体を販売するビジネスモデルが根強く残っているのか…=9月、大阪市中央区

ガラパゴス市場…「コレクター願望」が背景?

 ところで、DVDを含む映像市場を国内外で概観してみると、〝ガラパゴス的〟ともいえる日本の特殊性が垣間見える。

 映画やアニメの製作会社が加入し、作品の著作権管理などを担当する「日本映像ソフト協会」の調査によると、2016年の北米での市場規模は配信が1兆1224億円、セル・レンタルが8663億円で、配信形態での販売が市場の過半数(56%)を占めていた。

 一方、同年の国内の市場規模は計5258億円で、内訳はセル2171億円、レンタル1831億円、配信はそれを下回る1256億円だった。

 配信は前年の961億円から約30%増えているが、セル・レンタル形式が根強く市場を支えているところが海外との違いだ。同協会の広報担当者は「国内ユーザーは、作品を手元に置いておきたいというコレクター願望が強い傾向にある」と分析する。

売る側・買う側、持ちつ持たれつ

 こうした国内消費者の心理傾向に加えて、違法なわいせつ商品をめぐる犯罪形態に「そもそも配信で売る発想がないのでは」と捜査関係者は指摘する。

 男らが運営していたとみられる販売サイトでは、客は注文の際、入力フォームに住所や名前、電話番号、メールアドレスなどの個人情報を記載しなければならないシステムになっていた。

 サイバー犯罪に詳しい摂南大の針尾大嗣准教授(情報学)は、こうした個人情報の入手も犯罪グループの目的の一つだ、とみる。「入力した内容がやがてヤミ業者に売られ、特殊詐欺など別の犯罪に悪用される恐れがある」というのだ。

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