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【神戸製鋼データ改竄】経産省、JIS認証機関に工場20カ所検査を指示 モノ作り日本の根幹に関わる問題、異例の厳しさ

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【神戸製鋼データ改竄】
経産省、JIS認証機関に工場20カ所検査を指示 モノ作り日本の根幹に関わる問題、異例の厳しさ

データ改竄問題の会見で頭を下げる、神戸製鋼所の(左から)山本浩司常務、梅原尚人副社長、勝川四志彦常務=20日午後、東京都港区(宮崎瑞穂撮影) データ改竄問題の会見で頭を下げる、神戸製鋼所の(左から)山本浩司常務、梅原尚人副社長、勝川四志彦常務=20日午後、東京都港区(宮崎瑞穂撮影)

 神戸製鋼所のアルミ製品などの性能データ改竄(かいざん)問題をめぐり、世耕弘成経済産業相は24日、日本工業規格(JIS)の認証機関に対し、神戸製鋼グループが認証を受けたすべての工場・事業所への検査をするように指示したことを明らかにした。すでに検査が行われた子会社の工場と合わせて対象は国内外で20カ所に及ぶ。相次ぐ不正の発覚に製品への信頼が揺らぐ中、品質管理体制の確認を急ぐ。

 書類上のチェックのほか、立ち入りによる調査も視野に入れる。異例の厳しい態度で臨むのは、JISの認証が、日本の製造業の品質維持の根幹に関わる問題だからだ。国が法律に基づいて定めた基準を満たせていない製品などが使われれば、信用の低下が神戸製鋼だけでなく幅広い業種に広がる恐れがある。

 検査の対象は、すでに立ち入りで調べられた神戸製鋼の子会社「コベルコマテリアル銅管」の秦野工場(神奈川県秦野市)のほか、アルミ・銅製品で不正のあった神戸製鋼の真岡(栃木県真岡市)や長府(山口県下関市)の両製造所など19カ所。神戸製鋼は製品の検査証明書のデータを改竄しており、JISで定める品質管理の体制が整っていなかった疑いが出ている。製品の品質が基準を満たしていたかも調べる見通しだ。経産省は「厳正に対処したい」(幹部)としている。

 神戸製鋼グループでは、昨年6月、「神鋼鋼線ステンレス」が製造するばね用ステンレス鋼線でJISの違反が発覚し、認証取り消し処分を受けている。

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