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【神戸製鋼データ改竄】「納期優先に流されたのか」 新年会は自粛…神戸製鋼OBも古巣に憂い

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【神戸製鋼データ改竄】
「納期優先に流されたのか」 新年会は自粛…神戸製鋼OBも古巣に憂い

データ改竄問題の会見で頭を下げる、神戸製鋼所の(左から)山本浩司常務、梅原尚人副社長、勝川四志彦常務=20日午後、東京都港区(宮崎瑞穂撮影) データ改竄問題の会見で頭を下げる、神戸製鋼所の(左から)山本浩司常務、梅原尚人副社長、勝川四志彦常務=20日午後、東京都港区(宮崎瑞穂撮影)

 また社友会に参加しなかった神戸市内の70代男性も「昔と比べて品質要求も高くて労働管理も厳しい。プレッシャーは相当なものになっている」として、「再発防止には、企業風土に踏み込んだ改革が必要。よいものを作っていたはずなのだから、立ち直ってほしい」と注文を付けた。

 企業風土刷新へ経営陣の退陣は必須

 企業統治に詳しい保田隆明(ほうだ・たかあき)・神戸大学大学院経営学研究科准教授の話

 「日産自動車も神戸製鋼所もいずれも日本を代表する企業。組織は巨大化、複雑化しており、そのことで経営陣の意思がうまく現場に伝わらなくなる状態を招いていた。不正がただされなかった理由にも、現場と経営陣の意識の乖離(かいり)が挙げられるのではないか。

 2社とも不正発覚後も工場は操業し続けていたため、現場は納期に追われ、欠品を恐れる状態は以前と変わりがなかった。工場はマニュアル化され自己裁量が許されない場所なので、指示が行き届かなければ従来通りの仕事を続けざるを得ないかもしれない。

 一方で、不正発覚後の経営陣は取引先や担当省庁などへの対応に追われており、足元の対処までは思いが及ばず、工場ごとに任せているつもりだったのではないか。社内のコミュニケーションの不足が招いた結果だ。

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