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【衝撃事件の核心】偽装結婚フィリピン人女性の「出稼ぎ哀史」 パブ摘発で暴かれた現実

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【衝撃事件の核心】
偽装結婚フィリピン人女性の「出稼ぎ哀史」 パブ摘発で暴かれた現実

フィリピン人女性を来日させ、日本人と偽装結婚させた男が経営していたパブ「クラブ マリポサ」のあった建物。ホステスとして働いた女性の労働環境は劣悪だった=大阪府泉佐野市 フィリピン人女性を来日させ、日本人と偽装結婚させた男が経営していたパブ「クラブ マリポサ」のあった建物。ホステスとして働いた女性の労働環境は劣悪だった=大阪府泉佐野市

 府警によると、男は知人名義で貸金業を営み、近年は無登録のヤミ金に移行。120~130人の固定客がおり、そのうち約50人に常時、計約1千万円を貸し付けていた。利息は1カ月に貸付額の1割という超高金利で、取り立ては息子(33)=貸金業法違反容疑で逮捕=が担当していたという。

 「借金を帳消しにする」「3年間、毎月5万円が入ってくる儲け話がある」。男は、ヤミ金で借金を抱えたりパブでの飲み代を返せなかったりした人たちに偽装結婚の夫役になるよう提案。話がまとまれば旅費を渡し、フィリピンに渡航させた。

 夫役は異国で初めて会った「妻」と小規模な結婚式を挙げ、結婚の証拠とするためか、指輪を交換し、誓いのキスも写真撮影。妻役と一緒に帰国して、泉佐野市などに虚偽の婚姻届を提出していた。

 こうして縁組させた偽りの「夫婦」は、少なくとも10組以上に及ぶという。

手元に金残らず…過酷な労働環境

 「ヤミ金業者が、自分が経営するパブで働かせるため偽装結婚をさせているようだ」。27年12月に泉佐野署に匿名の通報があり、内偵捜査が始まった。

 ただ立件まで一筋縄ではいかなかった。事情を知るはずのホステスの多くが短期間で店を去り、行方不明になっていたのだ。

 相次ぐ脱走は、男の金払いの悪さが一因とみられる。

 現地でスカウトした女らの時給は1500円。給料からは毎月、夫役への報酬として5万円を差し引かれた上に「食費などよく分からない費用」(捜査関係者)として、さらに5万円以上が天引きされていたという。

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