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【弁護士会 憲法学「信仰」(下)】憲法解釈栄えて国滅ぶ…護憲派結束、東大法学部が新憲法の守護神に 弁護士会の中枢に「教え子」

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【弁護士会 憲法学「信仰」(下)】
憲法解釈栄えて国滅ぶ…護憲派結束、東大法学部が新憲法の守護神に 弁護士会の中枢に「教え子」

審議中の安全保障関連法案に反対し、「安保法案は憲法違反です」という横断幕を掲げて国会周辺をデモ行進する日本弁護士連合会の村越進会長(中央、当時)ら法曹関係者=平成27年8月、東京都千代田区 審議中の安全保障関連法案に反対し、「安保法案は憲法違反です」という横断幕を掲げて国会周辺をデモ行進する日本弁護士連合会の村越進会長(中央、当時)ら法曹関係者=平成27年8月、東京都千代田区

 憲法解釈に対する東大法学部の影響力は、戦後憲法学の指導者的存在になった宮澤の「八月革命説」から始まったと捉える。

 昭和20年8月のポツダム宣言受諾で、主権の所在が天皇から国民に移行するという「革命」が起きた。これによって、新憲法は新たに主権者となった国民の自由意思で制定された-。宮澤が21年5月に提唱した八月革命説には、当時、「現実と乖離(かいり)している」などの批判が寄せられた。

 篠田も「新憲法を起草したのが米国人であるというタブーをかき消すための議論だった」とみる。

 ただ、30年の保守合同以降、新憲法が「押しつけ憲法」であるとする主張と結びつく形で、改憲の機運が高まる。これに対して護憲派が結束。憲法の正当性を擁護する八月革命説は多数説となり、やがて憲法学界の総意として通説となる。

 篠田は「宮澤は八月革命説で『この憲法とともに生きていく』という姿勢を大々的に打ち出した。アメリカの押しつけは嫌だが、改憲による戦前回帰はもっと嫌だ、という気持ちを捉えた離れ業だった」と語り、こう続けた。

 「彼は同時に、東大法学部が新憲法の守護神となる仕組みも作り出した」

特殊な社会権力

 「現在の憲法を守ることだけが目的化している。憲法学ではなく、日本国憲法学だ」。徳島文理大教授の八幡和郎(66)は東大法学部を頂点とする戦後憲法学を切り捨てた。

 八幡は東大法学部時代、芦部の憲法講義を受けた経験がある。「単なる憲法解釈を述べて『これを守らなければなりません』としか言っていない」というのが率直な感想だった。

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