産経WEST

【福井・池田中2自殺】執拗な指導と叱責、追い詰められ校内で自殺…報告書に浮かぶ学校の“問題対応”

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【福井・池田中2自殺】
執拗な指導と叱責、追い詰められ校内で自殺…報告書に浮かぶ学校の“問題対応”

今年3月に2年の男子生徒が自殺した福井県池田町の町立中学校 今年3月に2年の男子生徒が自殺した福井県池田町の町立中学校

 翌日、生徒は午前8時ごろに登校したが教室に姿を見せず、3階廊下にかばんを残して校舎のそばに倒れていた。生徒が飛び降りたとみられる窓の手すりに遺書らしきノートが掛けられていた。

 【自殺の原因】

 担任や副担任は、生徒の性格や気持ちを理解せず、課題提出や生徒会活動の準備の遅れを理由に、担任は大声で叱責するなどし、副担任は執拗(しつよう)な指導を繰り返した。これらは大きな精神的負担となるものだった。生徒は再三登校を嫌がり、家族に担任や副担任への不満を訴え、担任も対応を約束していた。

 しかし、担任は副担任と協議したり、上司に詳しく報告したりするなど問題解決に向けた適切な行動をとらず、副担任とともに厳しい指導を繰り返した。その結果、生徒は逃げ場のない状況に置かれ、追い詰められた。

 校長や教頭といった管理職や事情を知っていた他の教員も、生徒の気持ちを理解して適切に対応することはなかった。土下座しようとした件や過呼吸のような症状を訴えた件も、家族には知らされなかった。生徒は、孤立感、絶望感を深め、自殺するに至った。

 学校内での自殺という、あってはならない重大な事態を招き、学校の対応に問題があったと言わざるを得ない。

このニュースの写真

  • 執拗な指導と叱責、追い詰められ校内で自殺…報告書に浮かぶ学校の“問題対応”

「産経WEST」のランキング