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【弁護士会 憲法学「信仰」(中)】「国家イコール悪」司法試験を経てすり込まれる硬直的な国家観 現行憲法絶対視の呪縛 

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【弁護士会 憲法学「信仰」(中)】
「国家イコール悪」司法試験を経てすり込まれる硬直的な国家観 現行憲法絶対視の呪縛 

司法試験の短答式問題で出題される日本国憲法。受験生は東大法学部系の憲法学者による通説を覚え込まされ、護憲に染まった弁護士になっていく 司法試験の短答式問題で出題される日本国憲法。受験生は東大法学部系の憲法学者による通説を覚え込まされ、護憲に染まった弁護士になっていく

 長谷部は27年11月29日付の朝日新聞でこう述べた。

 《法律の現実を形作っているのは法律家共同体のコンセンサスです。国民一般が法律の解釈をするわけにはいかないでしょう。国民には、法律家共同体のコンセンサスを受け入れるか受け入れないか、二者択一してもらうしかないのです》

 篠田によれば、「法律家共同体のコンセンサス」とは、芦部説を中心とする東大憲法学の解釈である。

 芦部は「憲法」で9条について、1項の戦争放棄は(1)すべての戦争を指す説と(2)侵略戦争を指し、自衛戦争は禁じられていないとする説の2つの解釈を示す。しかし2項で戦力の保持が禁じられ、交戦権も否認されている以上、結局は自衛戦争も認められない-を通説とし、自衛隊は戦力にあたるとの立場をとる。

「狭い視野」とにかく改憲阻止く

 「憲法学が憲法解釈学とイコールになっている。現行憲法を絶対と捉え、非常に視野が狭い」。改憲派の憲法学者で駒澤大名誉教授、西修(77)は戦後憲法学をそう批判する。

 西によれば、憲法解釈学は憲法学の柱の一つではあるが、それだけではない。憲法学は本来、憲法が生まれた歴史的背景や各国の憲法を比較する比較憲法学や憲法哲学、憲法政治学、憲法政策学など多岐にわたり、こうした幅広い手法を駆使して憲法にアプローチすべきもの。しかし日本では解釈中心にとどまり、憲法のあるべき姿や現行憲法の問題点を考えない。

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