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【ビジネスの裏側】活性化のカギはチャーター便 一体運営の関西3空港、規制緩和が後押し

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【ビジネスの裏側】
活性化のカギはチャーター便 一体運営の関西3空港、規制緩和が後押し

全日本空輸が企画したチャーター便による「ワンワンフライト」。愛犬を機内の客席に同伴できる=昨年5月、成田空港 全日本空輸が企画したチャーター便による「ワンワンフライト」。愛犬を機内の客席に同伴できる=昨年5月、成田空港

 関西国際空港と大阪(伊丹)空港を運営する関西エアポートが来年4月から神戸空港も運営することが決まり、関西の3空港一体運営がスタートする。関西は首都圏に比べて路線が少ないという弱点を抱えるなか、旅行会社などが航空機を借り切るチャーター便の注目度が増している。定期便のない場所にも飛ばすことができるチャーター便は政府も規制緩和を進めており、関西で「ドル箱」に成長する可能性を秘めている。(藤原直樹)

 ■関空から欧州直行便

 今夏、関空から欧州方面に3往復のチャーター便が運航された。運航を担ったのは日本航空と全日本空輸。両社は日本を代表する航空会社だが、いずれも関空から欧州への定期便は飛ばしていない。

 日航は7月にスペインとポルトガルの往復を計2便、全日空は8月に往路はクロアチア着、復路はスロベニア発の往復1便を運航。3便とも米ボーイングの大型機「B777」を使用した。

 チャーター便は日本旅行業協会関西支部の主催で、協会に加盟する旅行各社がそれぞれツアーを企画した。いずれも関空からは定期便のない路線で、通常は乗り継ぎ便を利用しなくてはならないが、チャーター便を利用すれば移動時間を短縮することができる。

 関西エアポート幹部は「相次ぐテロの影響もあり、関空の欧州方面は減便が続いている。チャーター便でも路線を確保できるのはありがたい」と話す。

 ■規制緩和が追い風に

 チャーター便の増便を促そうと、政府が規制緩和に乗り出している。

 航空会社から旅行会社へ一括販売するのが原則の団体客向けチャーター便の航空券について、国土交通省は関空発着分を一定条件下で航空会社が座席数の50%以上の航空券を個人客へバラ売りできるようにする。すでに地方空港には適用しているが、関空にも範囲を拡大することで利用者増につなげるねらいだ。

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