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【衝撃事件の核心】偽札のレベル低ければ無罪? サイズ小さく透かしもない…男の裁判員裁判で下された判決

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【衝撃事件の核心】
偽札のレベル低ければ無罪? サイズ小さく透かしもない…男の裁判員裁判で下された判決

自宅のプリンターで1万円札をコピーして偽札を作った男。不満を抱いていた知人に使わせて逮捕させることが目的だったため、精巧なものではなく、偽造のレベルに達していないものだった。弁護側は「流通する可能性は低い」として無罪を主張したが… 自宅のプリンターで1万円札をコピーして偽札を作った男。不満を抱いていた知人に使わせて逮捕させることが目的だったため、精巧なものではなく、偽造のレベルに達していないものだった。弁護側は「流通する可能性は低い」として無罪を主張したが…

 知人は「それ」を財布に入れ、コンビニで使おうとしたが、店員が無言で突き返してきた。

 弁護人「何で受け取らなかったか疑問に思わなかった」

 知人「はい」

 被告人質問でも知人の認識をめぐる質問が行われた。

 弁護人「普通なら偽札だと分かるものをなぜ知人なら使うだろうと思ったのか」

 被告「普段から『金をくれくれ』という性質なので、知人なら軽いのりで使うと思った」

 弁護人「コンビニから量販店へ行く途中の会話は」

 被告「知人が『お札の光っているところ(ホログラム部分)って金色やんな』と言ったので、『お前あほか、シルバーやぞ』と。その後、知人は疑うような目つきで万札を広げて見ていました」

「本物と勘違いするレベル」

 これらのやりとりを踏まえ、弁護人は最終弁論で「お金を拾ったのに広げて確認しないなどということがあるだろうか」と知人の行動の不自然さを指摘。「偽札と分かっていたのではないか」と疑問を呈し、知人の「偽札とは思わなかった」との証言が信用できないとした。

 つまり、被告の作った偽札は知人、コンビニの店員、量販店の店員と、「それ」に接したすべての人が偽札だと気づくレベルでしかないということを訴えているのだ。

 刑法の通貨偽造罪は「行使の目的で、『通用する』貨幣、紙幣を偽造し」とされている。量刑は「無期または3年以上の懲役」だ。国家経済の根幹を成す通貨の偽造は国の信用にかかわるだけに、どの国でも金額の多少にかかわらず重罰に処せられる。

 弁護側は、被告の作った偽札が流通する可能性は低いとして、無罪を主張した。

 しかし、注目の判決は懲役3年、執行猶予4年の有罪判決だった。

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