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【衝撃事件の核心】偽札のレベル低ければ無罪? サイズ小さく透かしもない…男の裁判員裁判で下された判決

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【衝撃事件の核心】
偽札のレベル低ければ無罪? サイズ小さく透かしもない…男の裁判員裁判で下された判決

自宅のプリンターで1万円札をコピーして偽札を作った男。不満を抱いていた知人に使わせて逮捕させることが目的だったため、精巧なものではなく、偽造のレベルに達していないものだった。弁護側は「流通する可能性は低い」として無罪を主張したが… 自宅のプリンターで1万円札をコピーして偽札を作った男。不満を抱いていた知人に使わせて逮捕させることが目的だったため、精巧なものではなく、偽造のレベルに達していないものだった。弁護側は「流通する可能性は低い」として無罪を主張したが…

一見して偽札なら

 公判で弁護側は、偽札は「偽造」のレベルにないと訴えた。

 一方、検察側は冒頭陳述で「『偽造』といえるためには、一般人が一見したときに、本物の通貨だと勘違いしてしまう程度に似ていればよい」と主張した。折りたたんだり、丸められたりした状態で本物と勘違いする程度であればよく、本物と大きさや色を比較してやっと偽物と判別できる程度までは必要ない-というわけだ。

 実際に法廷で示された偽札は、本物と比べて縦が3ミリ、横が4ミリ小さいものだった。「福沢諭吉」の顔かたちはそのまま印刷されているが、色は本物と比べて若干赤みがかっていた。偽造防止の透かしはなく、ホログラム部分は光らずに白いだけだ。

 事件で知人は偽札を店舗レジで差し出したが、最初に訪れたコンビニの店員はすぐに突き返した。その後に行った量販店でも店員が不審に思い、上司を通じて通報に至った。

 少なくとも精巧なものとはいえない。

知人「お金拾ってラッキー」

 では、肝心の知人は偽札と思っていたのだろうか。公判では知人の証人尋問が行われた。

 検察官「拾った金はどういう金だった」

 知人「2つに折られて落ちていた。(拾って)ラッキーだと思った」

 検察官「偽物だと思ったことは」

 知人「本物だと思って財布に入れた」

 続いて弁護側。

 弁護人「拾った金は2つ折りだったのか」

 知人「はい」

 弁護人「それでお金と分かったのか」

 知人「札に見えたので」

 弁護人「お札を広げて確認しなかったのか」

 知人「はい」

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