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【銀幕裏の声】映画「エルネスト」が伝える“ゲバラの真実” 「なぜ日本人は怒らないのだ!?」とゲバラは広島で怒った

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【銀幕裏の声】
映画「エルネスト」が伝える“ゲバラの真実” 「なぜ日本人は怒らないのだ!?」とゲバラは広島で怒った

オダギリジョーが“エルネスト・メディコ”を熱演する (C)2017“ERNESTO”FILM PARTNERS. オダギリジョーが“エルネスト・メディコ”を熱演する (C)2017“ERNESTO”FILM PARTNERS.

 当時、米国に気兼ねする外務省は、米国が原爆を投下した広島、長崎へのゲバラの訪問を歓迎していなかったのだ。

 「昨年、オバマ米大統領(当時)の広島訪問がようやく実現しましたが、オバマさんにこの映画をぜひ見てほしいですね」と阪本監督は苦笑した。

 ゲバラの突然の訪問に広島県庁では新聞記者たちが騒ぎ出す。中国新聞の森英雄記者(永山絢斗)もその中にいた。彼はゲバラを取材するため急いで広島平和記念公園に向かう。

 原爆資料館で凄(せい)惨(さん)な写真を見ながらゲバラは険しい表情で日本人通訳に何かささやく。すぐに森記者は通訳に駆け寄り、「彼は今、何と言ったのですか?」と聞く。

 「君たちは、アメリカにこんなひどい目に遭わされて、どうして怒らないんだ」

 森記者はゲバラのこの言葉を取材ノートに書き留める…。

 森記者には実在のモデルがいる。中国新聞の林立雄記者。「林さんの娘さんに会い、当時の記事や取材メモなどを読ませてもらいました」と阪本監督。これらの貴著な資料が脚本の中で生かされ、ゲバラの広島訪問の場面が臨場感豊かに再現されている。

 「ゲバラはこの広島訪問後、キューバへ戻ると、最高指導者であるフィデル・カストロに原爆の実態を報告。医師としてその恐ろしさをキューバ国民に伝えていました」

 こう語る阪本監督は、この映画の準備のためにキューバへ10回、ボリビアを2回訪れている。

 現在でもキューバでは毎年8月6日と9日に国営放送で特番を組み、初等教育で広島、長崎の原爆投下について教えているのだという。

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