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これが「竜馬がゆく」「坂の上の雲」国民的作家を生んだ文机 司馬遼太郎展、愛媛県美術館

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これが「竜馬がゆく」「坂の上の雲」国民的作家を生んだ文机 司馬遼太郎展、愛媛県美術館

司馬さんが初期作品を執筆した文机=愛媛県美術館 司馬さんが初期作品を執筆した文机=愛媛県美術館

 木製の小さな文机が、愛媛県美術館(松山市堀之内、 http://www.ehime-art.jp/ )で開催中の「没後20年 司馬遼太郎展-21世紀“未来の街角”で」の会場に展示されている。司馬遼太郎が駆け出しの作家だった昭和30年代前半に使っていた机だ。

 司馬遼太郎は昭和23(1948)年、産経新聞社に入社。京都支局で宗教や大学の記者クラブを担当したあと、大阪本社文化部に配属された。その後、新聞記者の仕事のかたわら小説の執筆をはじめ、35年に「梟の城」で直木賞を受賞する。

 当時、大阪市西区の1Kの集合住宅に住んでおり、この机で「梟の城」のほか「花咲ける上方武士道」「風の武士」といった初期の作品を書いたという。

 直木賞受賞の1年後、産経新聞社を退社し、作家として独立。文机は同僚の女性記者に譲られた。この女性は文机を大切に保管していたが、一昨年に亡くなり、机は司馬遼太郎記念館(大阪府東大阪市)に寄贈された。

 司馬遼太郎はやがて「竜馬がゆく」「坂の上の雲」「菜の花の沖」といった傑作を生み出し、国民的作家と呼ばれるようになる。飾り気のない小さな机からは、作家として独り立ちする意気込みが伝わってくる。

 「没後20年 司馬遼太郎展」は10月15日まで。

▼「司馬遼太郎展」開催の愛媛県美術館(外部サイト: http://www.ehime-art.jp/ )

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