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「生きていたらもうすぐ20歳」と父 大津いじめ自殺6年 

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「生きていたらもうすぐ20歳」と父 大津いじめ自殺6年 

会見で思いを話す男子生徒の父親や越直美市長ら(手前左から) 会見で思いを話す男子生徒の父親や越直美市長ら(手前左から)

 いじめを受けていた大津市立中2年の男子生徒=当時(13)=が自殺してから11日で、6年となった。男子生徒の父親(52)が会見を開き「年々事件の風化を感じる。いじめ問題の再発防止に向け、各自治体で改めて努力をしてほしい」と胸の内を語った。

 会見には、越直美市長と桶谷守教育長も出席した。父親は「なおも全国各地で旧態依然のいじめ問題への対応が続いていると感じる。いじめ行為は暴力を伴わなくても人の命を奪いかねない、という認識が必要だ」と訴えた。

 市は、平成25年に、ほぼすべての小中学校に学級担任をもたない「いじめ対策担当教員」を配置。今年11月には、無料通信アプリの「LINE(ライン)」による相談窓口を試験的に設けるなど、早期発見、早期対処に取り組んでいる。

 その結果、28年度のいじめの認知件数は1058件と、23年度の60件から約17倍に増えた。父親は「相談環境が増えたのは評価でき、市の取り組みに感謝している。全国への波及を願う」などと話した。また父親は、会見前に七回忌を行ったことを明かし、「息子が生きていたらもうすぐ20歳になる。いっしょに居酒屋にいったり、社会で活躍する姿を見たかった」と涙ぐんだ。

 この日朝、生徒が通っていた市内の中学校では全校集会が開かれ、メッセージの朗読や歌の斉唱を通じ、生徒ら約760人が命の大切さについて考えた。

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